SALT,SUN & TIME

ローザンヌ備忘録

年末

しかしハードな一年でした。
おやじやおふくろのことを考えない日は一日もなく、そして自分、女房、子供たちにとどうにもならないこととはわかっていても頭の中は死のことばかり。これがいわゆる死神に取りつかれるということなんでしょう。
死んでいくことが当たり前、自然のことなんだということを上手に教えてもらえなかったことが大きな要因なのではありますまいか。
しかし、こんな日々は年を越そうが何しようが、まだまだ続くわけで、なんとかうまい具合に付き合いながら自分も自然な、当たり前な死を迎えたいと思いますが、、、。
そんな当たり前な中、久しぶりに下北で飲みがありまして、そんなこんななんで実をいうと酒も食い物もあまり旨くなくて参りますが、似たような状況の友人と話をしているとなんとなく気持ちが緩やかにほどけていってありがたいもんです。
いつものように刺し盛りに、おすすめの赤貝を追加してもらい、たっぷりのわさびをといた醤油につけほおばると、そのちょっと鉄臭いような赤貝のぷりっとした、こりっとした食感、歯ごたえがなんともたまらず、思わずウマイ!とうなってしまいました。なんだよ、やっぱり旨いもんは、旨いじゃないか(笑)。
でも、いつも頼んでるコストパフォーマンスが効いたなんともうまいはずのポン酒「信濃鶴」がやはりイマイチで、ちょっと寂しかったなぁ。
その後、やはり長い付き合いの友人がやってきて、とりとめのない話に花が咲き、いつものようにラ・カーニャへ。
こんな時に限って、ラ・カは貸切状態。岩ちゃんの顔だけは見て帰ろうと、中に入るとなんと大好きな宮武さんがお手伝いしてるじゃあ、ありませんか!
「元気ですか?」なんていう間の抜けたお声をかけてしまったんだけれど、
「元気はまだないけど、少しずつリハビリです」という返事。そしていつもよりちょっと弱弱しかったけれど笑みを返してくれました。
なんだかホッとしました。宮武さんも大変な一年だったはずですから。
少しずつでいいんで、またあの澄んだ、きらきら輝く歌声を聞かせてもらいたいと思います。
オレも頑張らねば、ねば、ねばーぎぶあっぷふぉーゆー。いっつまいらいふべいびー!!シェキナベイビー!