SALT,SUN & TIME

ローザンヌ備忘録

オダギリ ジョー×浅野忠信

二人とも好きな役者ではありますが、大袈裟なドラマ仕立ての「ロンググッドバイ」より下世話でえげつない「大川端探偵社」の方が私好みでありますね。次回はスケベそうだし(笑)。
それにしても浅野忠信の相変わらずの芝居べた、ずーっとあれだもんなぁ。そこが魅力といえば魅力なんですが、正直すぎてハードボイルドな探偵役にはちょっとなぁ。オダジョーも相変わらずモソモソで、でもそれがうまく場末の探偵役に活かされてたような気がしますね。
ま、チャンドラーを下敷きにして、わけのわからない時代、およびそれを背景にするっていうのにも無理があるんじゃないかとも思うんですよ。エリオットグールド主演の「ロンググッドバイ」あたりをお手本にして、さえない探偵、もちろんやるときはやる、を主人公に現代風の味付けでやればよかったのにと思うんですがね。それとドラマですっていうのがもろ出しで、そのへんがやっぱNHKなんですよね。
「大川端」は日テレが得意としてた外で録ってますっていうのをうまく取り入れて、それも浅草のうす汚い路地裏なんで(浮浪者は嘘っぽいけど)いい臨場感が出てて、脇役のオヤジたちの顔が普通の下町っぽくてよかったような気が。って、これがエリオットグールドの「ロンググッドバイ」をお手本にしたようなハードボイルドというわけなんですね。なわけだから、こっちが好みなのは当たり前か(笑)。
「大川端」の方は一話完結で、その内容がちょっと薄いのがなんですが、この正味45分ぐらいの中に、うーん、とうならせるようなものをぶちこめるのがプロってもんですから、その辺に期待をして次回を待ちたいと思いますが、って嘘、中身なんかなくっていいからおもろいの作ってくださいね、よろしく哀愁