SALT,SUN & TIME

ローザンヌ備忘録

アストリッドとラファエルは判ってくれない

※インスタから来ていただいた方は、この前の記事が写真と連携してるのでそちらをどうぞ。

 

何か写真がないとインスタとの連携の必要もないんで、以前のようによしなしごとも書いときます。

先日久々に「大人は判ってくれない」エブリデイェイオー♪を見ましたが、いいですな、あのパリの風景。フランスの方々には何ともない風景なんでしょうが、Far East東京の外れのおっさんには、なんともいい感じで、ひじょうにここちいいんですね。だからなんでしょう、重く暗い話ではあるのに何か心地いい感じがしてならないんです、決して暗くならない。もちろん、あの子供たちの何のてらいもない表情ややり取りにもそれが伺えるわけですが。それらを上手に切り取ってつなぎ合わせたトリュフォーの手腕はたいしたもんだなあと思うわけです。あの最後の波打ち際でのストップモーションの多少当惑気味の少年の表情にも実のところ何の不安も感じさせないものがありました。結局何も怖いもの、恐れるものなんかない、親なんかいなくても彼なら軽く超越してしまうんだろうなというそういう思いが、映画を通して私の中にも芽生えてきたからに他ならないからだと思います。

で、なんでアストリッドとラファエルなのかというと、ドラマ自体は日本でも一時期流行ったレインマン捜査官が活躍するという話で、その役の女優さんがなかなかいいんですね!目の動き手の動き、足どりなど、とてもよく研究されていて、吹替の貫地谷さんもとてもあってて。で、こちらもフランスが舞台なんですが、こちらは現代。なんともフランスらしさが希薄なんですよ。ま、街の風景もそんなに出てくるわけじゃないんですが、あ、それとこれも肝心なところなんですが、「大人は判ってくれない」の子供たちの服装も秀逸で主人公や友人のルネのオシャレには目を瞠るものがありました。流石ファッションの都フランスといった感じで、こんな子供たちでさえ妙に子じゃれてて(笑)、でフランスっぽいんですね。モノクロで色がわからないのが残念なんですが、主人公の黒のタートルネックのセーターにやはり黒っぽい(にしか見えないもんで)コーデュロイの太めのズボン、上着は格子柄のウールのジャンパー?ルネの方は、イイとこのボン風コーデュロイのジャケットにネクタイにスラックス。あと告げ口する奴は、ダッフルのコートを着てたり。ほんと何気ないんですが、決まってるわけです(笑)ところがアストリッド~の方は、服装もフランスっぽさが希薄で全てアメリカナイズといいますか、アメリカンカジュアルといいますか、ジーンズにスウェット、アウトドアジャケットで。街並みもアメリカンっぽいんですね。そんな違いが、映画を見て、TVドラマを見て感じたものだから書いてみました。そんじゃ、またインスタと連携しなくても書きたいときは書きますんで。あと、もろもろの準備が整いましたら「古書店」の方も始めますんでよろしくお願いいたします。

そういえば、亡くなられた宮沢章夫さんに以前、オークションにて本をば購入していただいたことがありました。どんな方なのかほとんど知らないのですが、なんだか寂しいもんですね。ばさら!